DiaryYumiko Sakuma

ひとつの卒業

DiaryYumiko Sakuma
ひとつの卒業

&Premiumで5年間やっていた連載を卒業することになりました、というポストをインスタしたら、楽しみにしていてくれていた人たちがいたんだなあとしみじみ。

自分が何かを5年続けることができた、という事実に改めてびっくりしている。連載のお話をいただいたときに、即座に「無理」と思ったのを覚えている。女性誌なんてやったことないし、責任大きすぎるし、とブツブツ思ったこと。柴崎編集長に「佐久間さんがいいと思うものでいいですよ」と言われて、「そんな仕事があるのか!?」と思ったこと。&プレミアムが発刊して、自分が良いと思うものを、良いと思ってくれる女性たちがいるのだと知ったこと(ちなみに自分は、丁寧な暮らしはまったくできていないのだが)。そして連載を始めて半年後くらいに足を骨折し、しばらく松葉杖でやっていたことを。5年60号分の月日があっという間に経ってしまった。そして自分は5歳年を取った。

この5年間、いつも頭の片隅にこの連載のことがあった。それまで知らなかったニューヨークの一角を発見した。たくさんの善良な人たちに会った。時間が経つと、すっかりシステマチックに進められるようになってはいたが、だんだん、自分とニューヨークの関係が変わってきて、自分が心から「良いよ!」と勧められるものを見つけるのに苦労するようになった。何よりニューヨークで過ごす時間が減った。

ということで大好きな雑誌の大好きな連載を卒業することになった。これからは違う形で関わらせてもらえたらいいなと思っている。これまで読んでくれた人、本当にありがとうございました。

この5年間が自分にとってどういう時間だったかを振り返る。連載恐怖症だった自分に自信がついた。キャリアには、ノックのような繰り返しが必要なときと、繰り返しから脱却するべきときがあるのだろう、きっと。愛するものから手を離すのには勇気がいった。が、きっとこの先には、また違うチャレンジが待っているのだろうと思う。と、偉大なクリエーターのインタビューを読みながらイメトレする。

備忘録:うらやましいガス・ヴァン・サントのキャリア(The Globe and Mail)