DiaryYumiko Sakuma

物の価格

DiaryYumiko Sakuma
物の価格

半年ほど前まで酷い腰痛を抱えていた私ですが、3ヶ月ほど前から友人たちに勧められて、下北沢のフットワークスさんでカスタム・インソールを作って以来、どんどん足の歪みが解消し、すっかり痛みのない体になってきた。この日、3回目の再調整をしてもらい、一応、卒業ということになった。

フットワークスの森くんは、単なるインソール屋さんではない。足を柔らかくするマッサージ方法なども教えてくれる先生でもある。以来、ヨガは続けているけれど、それまで必須だったマッサージや鍼、整体には一切行かなくて済んでいる。こんな日がやってくるとは感慨深い。長年の肩凝り、冷え性、アレルギーなどが治る人もいるのだとか。森くんのカスタム・インソールは4万8600円。決して安い買い物ではない。この話をするとだいたい「高い!」と言われる。が、これまで痛い気持ちを解消するために払ってきたお金を考えると、軽くペイしている。それでも効果がわからないものにこれだけのお金を遣うことには勇気がいる。

今、少しずつ書いている「ヒップな生活革命」の続編では、価格、ということに考えている。物の価格に人が感じる感覚というのはとても恣意的である。一度、チャリティをやったときに、作家さんが手で作る木のマグカップを売ったことがあった。30ドル代のマグカップを手にとった人が「高い」というのを見て少し驚いた。ハンドメイドなうえに、被災地へのチャリティ分も入っている。それが「高い」と思われてしまうのだ、と。世の中には、高い=良いとは限らないものも溢れているし、いろんなからくりがあって安いという物もある。食べ物からビューティまで、それぞれの事情があって価格が決められている。物の成り立ちを考えて総合的なジャッジをしたいものだ。

備忘録:ラグジャリー、buyingからbeingへのシフトの舵取り(Forbes)