DiaryYumiko Sakuma

人種差別とヒーロー誕生

DiaryYumiko Sakuma
人種差別とヒーロー誕生

数日前に、ニューヨークの地下鉄で、白人女性がアジア人女性に暴力を振るうびっくりなビデオがタイムラインに流れてきた。ニュースを読む限り、どうやら体があたったことに腹を立てたという理由らしいのだが、ビデオを見ると、最初はびっくりするほどの大声で「Fuck Off!」と連呼したあと、急に冷静な様子で、サングラスをはずし、髪の毛を結んだと思ったら、そのあとアジア人女性に殴りかかったり、蹴ったりする。途中、アジア人女性のことを「チンク」と呼んだり、止めに入ったドミニカン男性を「ムハンマド」と呼んだり、人種差別主義者であることは間違いないのだが、確実にメンタル系である。闇ハンパない。

結局、このビデオを撮ってムハンマドと呼ばれた彼が、暴れる白人女性を拘束し、警察に引き渡してヒーローになった。が、これは実はとてもリスクの大きいことである。つい先日も、シカゴで銃の撃ち合いを止めて、犯人に銃を向けて逃走を防いでいた黒人の警備員が、間違って警察に撃たれて死亡する事件があったばかりである。ニューヨークの事件がうまくいったのは、目撃者たちがいたからだ。ちなみにこの男性は、ワン・アラヤ氏といって、警備員の仕事をしながらポッドキャストなどをやっていたイケメンである。スターがまたひとり誕生したかもね。

備忘録;ニューヨークのスーパーヒーローが語る(Dayly News)