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academyhills セミナー 第5回 ポスト・トゥルースと科学:ファクトとナラティブ 科学技術振興機構HITE領域コラボ「混沌(カオス)を生きる」

理性と感情の隔たりをどう埋めるか?

新型コロナウィルス感染症の拡大により、科学的知見が重要視される一方、その知見への市民の理解度や対応のばらつき、感情的な扇動などが社会問題となっています。またインターネット上でユーザーが見たいものしか見ない、いわゆるフィルターバブルが社会観や政治意識の偏向を加速させるなど、私たちの社会はいま民主主義を歪めかねない深刻な危機に瀕していると言えます。
科学に裏付けされたファクトや理性的な議論を重要視するような教育が必要なのか?はたまた、人間は自身の感情に従って行動する生物だということを前提に、新たに人間観を更新し社会制度を構築していくべきなのか?


メディアと情報の複雑な関係

ネット社会において、情報はいかようにでも歪んで受け止められることが明らかになっています。今回、科学やジャーナリズムの関係やそれを受け入れる市民の理解のあり方はどうあるべきかを考えます。そして、人々の心の叫びがネットを通じて実社会に大きな影響を及ぼすようになった現代の社会運動やライフスタイルや消費の選択からも浮かび上がる社会的分断への影響などにも議論を拡張していきます。