DiaryYumiko Sakuma

トランプの対メディア戦争とニクソンの亡霊

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トランプの対メディア戦争とニクソンの亡霊

民主党が下院を奪還した直後のナンシー・ペロシ院内総務のスピーチは団結を呼びかけるものだったけれど、トランプ大統領の記者会見は酷いものだった。負けた議員たちをバカにし、CNNのジム・アコスタを叱責し、「ナショナリストを自認したことで、白人至上主義者たちをつけあがらせたと思うか」と質問したナショナル・アーバン・ラジオ・ネットワークの黒人女性記者エイプリル・ライアンを人種差別主義者と呼んだ。日本人記者に「お前は何人だ?」と聞いたことが話題になっているけれど、相手の英語がわからないことを理由にああいう態度を取るのは、アメリカ第一主義者や外国人蔑視の人たちがよく使う威嚇の手法である。

おまけにホワイトハウスの報道官サラ・ハッカビー・サンダースが、アコスタの手からマイクを取り上げようとしたホワイトハウスのインターンとアコスタの接触のビデオを加工したものをツイートし、これを「不適切な行為」と呼んだ。あとで加工ビデオの出処はinfowar(極右サイト)だということがわかった。加工ビデオ!ホワイトハウスが!

というわけでメディアとホワイトハウスの戦争はさらに加速している。特派員協会が抗議の声明を出し、大統領のメディア攻撃、そしてジェフ・セッションの「解雇」でムーラー捜査官のロシア選挙介入疑惑の捜査が中止させられるのではないかということを危惧する市民たちがデモを始めた。日本のメディア関係者がこの様子を見て何かを感じてくれればいいななどとナイーブな期待を持ったりして。

この様子を見て、大学時代にたくさん勉強したニクソンのことを思い出す。

備忘録:ドナルド・トランプ、ジェフ・セッションズ、スローモーションのウォーターゲート(New Yorker)